片山整形外科リウマチ科クリニック
診療科目 | ●整形外科 ●リウマチ科 |
住所 | 旭川市豊岡13条4丁目(動物園通り) |
TEL | 0166-39-1155 |
診療時間 |
リウマチ 月・火・木・金 9:00〜12:00 14:00〜17:00 水 9:00〜12:00 整形外科 火9:00〜12:00 木9:00〜12:00 14:00〜17:00 |
休診 | 土日・祝日 |
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片山 耕 院長 略歴: 1982年旭川医大卒、整形外科入局 1987年医学博士取得 1989年(2年間)米国テネシー大学リウマチ科留学 1995年道後温泉病院リウマチセンター整形外科部長 1997年旭川医大整形外科助手をへて2000年5月開業 日本整形外科学会専門医、日本リウマチ学会指導医、認定医、登録医、旭川医大非常勤講師 |
高齢発症関節リウマチについて
関節リウマチは以前30歳~50歳ぐらいに発症することが多いとされていましたが最近では70歳以上の高齢の患者さんでも関節リウマチを発症することが報告されています。
「高齢発症関節リウマチの特徴は、①急速に関節痛が起こる。②炎症反応が高い。③膝や肩などの大きい関節に起こりやすい。④リウマチ反応(リウマチ因子、CCP抗体)陰性などの特徴を有しています。リウマチ反応が出ないので年齢的な病気と勘違いされることが多いようです。痛みの特徴は炎症による安静時痛が特徴的です。
高齢者では、高齢発症のリウマチのほかに「多発性リウマチ筋痛症」という炎症と筋肉痛を主体とした疾患や、手足がボール状にむくむ「RS3PE症候群」、血管に炎症をともなう膠原病のひとつである「血管炎症候群」など鑑別を必要とする疾患がいくつかあります。
高齢者の関節障害を治療するうえで大切なことは、早く診断し的確な治療をすることです。診断、治療の遅れが寝たきりに繋がることが多いことからより治療早期から症状が改善される有効な治療が要求されます。
治療薬として副腎皮質ホルモン剤が投与され症状が軽快されていることが多いのですが、長期の服用により糖尿病、高血圧、骨粗鬆症および骨折、白内障等の発症・症状増悪等の副作用が生じることから、なるべく副腎皮質ホルモン剤使わず根本的な薬物治療が必要とされます。治療としては、十分な合併症のチェックのもとに少量の抗リウマチ剤・免疫抑制剤・生物学的製剤が用いられます。特に生物学的製剤は発症早期に治療すれば劇的に痛みや機能障害を改善し、症状発現前の状態に戻すことができます。症状改善後はできるだけ生物学的製剤を減量するように努めています。