手袋は優しさのしるし、「てぶくろがいっぱい」
今年も、残すところあと少し。
ハッピーなことが沢山あった貴方にも
ちょっぴりついていない事が多かった貴方にも、
幸せな気持ちで一年を締めくくれる絵本を見つけました。
タイトルは「てぶくろがいっぱい」
紹介してくれたのは、もちろん絵本屋の「こども冨貴堂」さんです。
双子のネッドとドニー。
ある日、ドニーが赤い手袋を片方無くしました。
それを聞きつけた近所の人たちが
「この手袋、ドニーのじゃない?」と、
落ちている赤い手袋を見つけては、
次々と届けてくれます。
お隣さんも
学校の先生も
郵便屋さんも……
街のいろんな人が、赤い手袋を見つけるたび届けてくれるので、
ドニーのもとには、何時しか沢山の手袋が集まりました。
きっと本当の持ち主は困っているはず……。
そう考えたドニーたちは、
裏庭の木に物干しロープを張って、
手袋を吊るしました。
「赤い手袋を無くした人は、裏庭を覗いてみてください」
そんな張り紙をして。
こうして、沢山の赤い手袋が、持ち主のもとに戻っていきます。
木に吊るされた赤い手袋は、
人の優しさや思いやり。
そして、人と人をつなぐ温もりの証。
忙しない毎日の中で見落としがちだけど、
街には、優しい人がいっぱいです。
きっと自分の周りにも優しさが溢れているはず。
心の目を開いて、そのことに気付かなくっちゃ。
そんな気持ちになります。
貴方も、貴方の中の赤い手袋を見つけませんか。
「てぶくろがいっぱい」
作/フローレンス・スロボドキン
絵/ルイス・スロボドキン
訳/三原 泉
出版社/偕成社
価格/1,260円 (税込)
児童専門店(有)絵本屋 こども冨貴堂(取材協力)
住 所/旭川市7条通8丁目買物公園
電話番号/0166-25-3169
営業時間/10:00~18:30(年末年始を除き無休)