生誕110年 黒田辰秋の世界 ー目利きと匠の邂逅ー


ちらしの写真

黒田辰秋(1904-1982)は京都の塗師屋に生まれましたが、漆芸界の分業制に疑問を抱き、
木地から仕上げまでの一貫制作を志しました。
大正末期、柳宗悦や河井寛次郎らとの出会いにより民芸理論に深く共鳴し、その後、京都の老舗菓子店
「鍵善良房」での室内装飾や北海道工業試験場での指導の経験を経て、木工芸作家としての歩を進めました。
戦後は、日本伝統工芸展を舞台に制作の発表と後進の指導に精力を傾けるほか、昭和新宮殿の家具や
室内装飾を手掛ける仕事にも注目が集まるなど、その功績に対する評価は高く、1970(昭和45)年、
重要無形文化財(いわゆる人間国宝)にも認定されています。
本展では、家具、茶道具、食器類などを中心に、自然の木目が際だつ拭漆や華やかな螺鈿があしらわれた
木漆工芸作品約90点を展示し、強靱で揺るぎないその芸術の世界を振り返るとともに、志賀直哉や
武者小路実篤はじめ、川端康成、小林秀雄、白洲正子、黒澤明など、黒田作品に魅了された数々の目利きと
いわれる文化人との出会いや交流についてもご紹介します。

開催期間 / 2014年4月18日(金)〜6月22日(日)
休  館 / 月曜日[ただし、5月5日(こどもの日)は開館]、5月7日(水)
開館時間 / 9:30〜17:00(入場は16:30まで)
場  所 / 北海道立旭川美術館
観 覧 料 / 一般920(700)円、高大生610(400)円、小中生300(200)円
*( )内は前売りおよび10名以上の団体料金。
*障害者手帳をお持ちの方、高等学佼の教育活動での利用等は無料。
*リピータ一割引、旭川リンクリンクミュージアムによる割引など、お得な割引料金もあります。

詳しくは旭川美術館までお問い合わせください。
*本展の前売券は4月17日(木)まで当館で販売します。

主催/北海道立旭川美術館、北海道新聞社
特別協力/世界文化社
協力/そごう美術館
協賛/国際家具デザインフェア旭川開催委員会

関連事業
オープニング・ギャラリーツアー
日時 / 2014年4月18日(金)、9:30〜10:00
会場 / 北海道立旭川美術館第1展示室
講師 / 青木正弘氏(実践博物館学・美術評論家)
料金 / 要観覧券

美術講演会
「黒田辰秋の造形」
日時 / 2014年4月18日(金)、10:30〜正午
会場 / 北海道立旭川美術館講堂
講師 / 青木正弘氏(実践博物館学・美術評論家)
料金 / 聴講無料

美術講演会
「昭和8年、琴似で ー人間国宝・黒田辰秋が北海道ではぐくんだもの」
日時 / 2014年4月26日(土)14:00〜15:30
会場 / 北海道立旭川美術館講堂
講師 / 井内佳津恵(北海道教育委員会文化財・博物館課主任学芸員)
料金 / 聴講無料

ギャラリーツアー
日時 / 会期中の毎週木曜日 各日14:00〜(約30分)
会場 / 北海道立旭川美術館第1展示室
講師 / 平 利弘(北海道立旭川美術館 学芸課長)
料金 / 要観覧券

第2展示室のごあんない
木をつかうくらし〜織田コレクションを中心に〜
くらしのなかで使われてきた木製品の魅力を近代椅子の研究で知られる
織田憲嗣氏のコレクションと当館所蔵品からご紹介します。
第I期「木にいれる」
日時 / 2014年4月18日(金)〜6月22日(日)
料金 / 一般170(140)円、高大生100(70)円
*( )内は10名以上の団体料金。
*中学生以下、65歳以上、身障者手帳をお持ちの方などは無料。

着物割引
着物で来館の方は、優待割引料金でご覧いただけます。
一般920円→700円、高大生610円→400円、小中生300円→200円

北海道立旭川美術館
旭川市常磐公園内
TEL 0166-25-2577
FAX 0166-25-2539
HP http://www.dokyoi.pref.hokkaido.jp/hk-asamu/

交通案内
○旭川駅から徒歩20分。
○パス:旭川駅前14番パス停(西武A館前)から3・13・23・24・31・33・35番のパスに乗車。
もよりのバス停は「4条4丁目」(3・31・33・35番)、徒歩5分。または「8条西1丁目」(13・23・24番) 、徒歩3分。
また、常磐公園前を経由するバスもご利用いただけます。バス停から徒歩7分。
○タクシー:旭川駅前から10分。
○駐車場:常磐公園駐車場(無料 / 9:00〜17:00)をご利用いただけますが、台数に限りがあります。

旭川市道立旭川美術館