空を感じる絵本no4 英訳とともに蘇る宮沢賢治の世界「雨ニモマケズ Rain Won’t」


こども冨貴堂さんご紹介の「空を感じる絵本」第4弾です。

どんよりとした空から、
里山に降り注ぐ雨の糸。
雨にぬれる黄色い実。
雨粒の中を飛ぶ鳥。
「Rain Won’t」の赤い文字。

宮沢賢治さんが
最後に手帳に書き記した言葉と言われている「雨ニモマケズ」が、
アーサー・ビナードさんの英訳で蘇りました。
アーサーさんは1967年ミシガン州生まれ。
大学卒業と同時に来日、日本語での詩作を始めました。
2001年の第一詩集「釣り上げては」(思潮社)では、
中原中也賞を受賞されています。

情感たっぷりに里山を描いたのは
アニメーション作家の山村浩二さん。
細やかな線で、色彩を押さえた繊細な絵が、
里山の風景を見事に再現。
虫や小鳥など、生き物があちこちに息づき、
見るたびに発見があります。

絵の中に英訳文
一番下に日本語で書かれているので
二つの言葉の響きを味わえます。

雨ニモマケズ
風ニモマケズ
雪ニモ夏ノ暑サニモマケズ

この部分はだけは知っているけれど
全文は知らないという方も多いのではないでしょうか。

宮沢賢治の思いと
英訳をしたアーサーさんの思い

もう一度 ゆっくり紐解いて
その深き思想に触れてみませんか。

Rain Won't

「雨ニモマケズ Rain Won’t」
文 / 宮沢賢治
英訳 / アーサー・ビナード
絵 / 山村浩二
出版社 / 今人舎
定価 / 本体価格 1,500円+税

児童書専門店(有)絵本屋 こども冨貴堂(取材協力)
住  所/旭川市7条通8丁目買物公園
電話番号/0166-25-3169
営業時間/10:00~18:30(年末年始を除き無休)

旭川市7条通8丁目