ほんとうは、うちのママね・・・。女の子が見つけた楽しい「かぞくのヒミツ」


「絵本って、深いお話も良いし、
作者が好きっていうので選ぶこともあるし、
理屈じゃなく笑える話も好きなのね。
子供のころ、お母さんって本当に人間かしら?
本当に私のお母さんかしら?って思ったことない?」
そう楽しげに話しながら、こども冨貴堂の土井さんが選んでくれた一冊。

タイトルを聞くだけで、ゾクゾクっと読みたくなる
「かぞくのヒミツ」です。

ある日、女の子が見つけてしまったお母さんのヒミツ。
誰にも言えない、ないしょのヒミツ。
それはね、「うちのママ、ヤマアラシなんだ!」

朝早く起きたら、ボサボサ頭のママを見て
「ママはヤマアラシだったんだ!」と、ビックリ。
キレイに身なりを整えた昼の顔と
無防備になっている夜や早朝の顔。
その家族の姿が子供の目を通して
ユーモラスに描かれています。

大人は当たり前だと思っていることも、
子供の目にはこんな風に映っているのかと、
大人が見ても新しい発見です。

どんなうちにもある、かぞくのヒミツ。
「大丈夫。お母さんは、ちゃーんと人間だから」
ついつい子供にそう言ってしまいそうになる、愉快な絵本です。

かぞくのヒミツ

『かぞくのヒミツ』
作・絵 / イソール
訳  / 宇野和美
出版社 / エイアールディー
定 価 / 本体価格 1,500円+税

児童書専門店(有)絵本屋 こども冨貴堂(取材協力)
住  所/旭川市7条通8丁目買物公園
電話番号/0166-25-3169
営業時間/10:00~18:30(年末年始を除き無休)

旭川市7条通8丁目