秋色の絵本 ~くんちゃんはおおいそがし~


「こども冨貴堂」さんに教えてもらった
秋色の絵本・紹介シリーズ第三弾、最後の絵本です。

今回は、黒と赤だけの素朴な絵が可愛い「くんちゃんはおおいそがし」。

「今日はなにをしようかなぁ」と子熊のくんちゃん。
お母さんに「何をしたらいい?」と尋ねます。
お母さんに言われたとおり、ご飯のお手伝いをして、ご飯を食べて、絵をかいて・・・
「今度は何をしたらいい?」
何度も聞きにくるくんちゃんにお母さんは、
「自分で何かすることを見つけなさい」

しぶしぶお外に出て、
つまらなそうに、小石をけったり、松かさをけったり…
そのうち、手にした木切れが船に似ていることに気付きます。
かわにいって、うかべてみよう。
そこから、どんどん遊びが広がって、
気が付くと、おおいそがしのくんちゃん。

何でも遊びにしてしまう子どもの世界に、
思わず笑みがこぼれます。

「何もないじかんがたいせつ」と、あとがきに記す訳者のまさきさん。
退屈な、何もない時間。
そこから自分の周りのものに目が行き、
発見したり、没頭したり、夢中になったり、
次から次と新しい世界が広がります。

何もない時間、それって、
大人にとっても
大切な時間かもしれません。

 

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「くんちゃんはおおいそがし

作 ドロシー・マリノ
訳 まさきるりこ
ペンギン社
価格998円(本体価格950円)

児童専門店(有)絵本屋 こども冨貴堂(取材協力)

住  所/旭川市7条通8丁目買物公園
電話番号/0166-25-3169
営業時間/10:00~18:30(年末年始を除き無休)

旭川市7条通8丁目