旭川冨貴堂がお勧めするこの「2」冊!
旭川冨貴堂書店が今回お勧めするのは「知らなかった、こんな旭川」「恋歌」の2冊です。
知らなかった、こんな旭川
著 者 / NHK旭川放送局
出版社 / 中西出版
価 格 / 1,680円 (税込)
まず1冊目の「知らなかった、こんな旭川」はご覧になった方も多いと思いますが
NHKさんにて放送された「なつかしの旭川 映像セミナー」という番組を書籍化した1冊です。
NHK旭川放送局に保存されている映像や資料をもとに歩みを振り返るという内容ですが、
映像の内容も公共放送用のものから、一般の人々が撮ったプライベート映像まで様々です。
かつては旧陸軍の第7師団が設置され「軍都」と呼ばれた戦前の光景や、
現在の我々が良く知る街並みへと変遷していく様子、
そして今も昔も変わらぬ姿の旭橋まで余すところなく掲載されています。
旭川に関する豆知識コラムも掲載されており例えば「第7師団」は「だい(なな)しだん」ではなく
「だい(しち)しだん」と呼ぶのかなどつい教えたくなる情報も入っています。
恋歌
著 者 / 朝井 まかて
出版社 / 講談社
価 格 / 1,680円 (税込)
2冊目のご紹介するのは第150回の直木賞を姫野カオルコさんの「昭和の犬」とともに受賞した、
朝井まかてさんの「恋歌(れんか)」です。
現在発行されている5000円札のモデルとなっているのは「にごりえ」「たけくらべ」という
名作を著し、わずか24歳にて夭折した女流作家「樋口一葉」です。
本作の主人公は彼女の歌道の師匠として明治の世に歌塾「萩の舎」を主宰していた中島歌子です。
今までは歴史的にはそれ以上の事はさほど知られてはいませんでしたが、
熱烈な恋を成就させるものの「幕末」という騒乱の中で夫を失い、自らも獄に繋がれるという過酷な運命を送り、
明治の世で名を成し一世を風靡した歌子は、何を想い、胸に秘めていたのか。