調理師への一歩。 心を込めて、レストラン実習。


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プロの調理師育成をめざし、調理実習はもちろん、コミュニケーション力や、サービス力、また農業実習など様々な角度からの教育を実践している旭川調理師専門学校。

学生の実践力を鍛えるために、学校内に作られたレストラン工房では、保護者や地域の方々を招待して、年20回ほどのレストラン実習が行われています。

 

6月27日に開かれたレストラン実習で招待されたのは、報道関係者。

カメラを片手に、20名近い参加者が集まりました。

 

当日、接客を担当する学生たちは、本格的なレストランさながらのボーイ姿。

テーブルには、ガラスの器に爽やかな色合いの花々が活けられ、彩を添えています。

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メニューは日本料理の茶懐石。

今回、指導にあたったのは、日本料理の前川原先生です。

初めに出されたのは、ひんやりと冷やした羊羹。上に乗った枝豆の塩味が味のアクセントになり、美味しさを引き立たせます。

茶懐石らしく、接客班の学生がお抹茶の御点前を披露。お抹茶を頂く作法も、参加者に教えてくれました。

このように同校では、テーブルコーディネートから、お茶やお花、筆ペンなど、多角的なカリキュラムで学んでいるのです。

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羊羹の後に運ばれたお料理は、アスパラの青煮やサクランボに見立てたミニトマトなど。まずその料理の美しさに目を奪われます。

煮物椀のふたを開けると、ふわっと浮かび上がる青柚子の香り。

鮃の昆布締めは、ほんのり酸っぱい梅の味が食欲を駆り立てます。

ひとつひとつ、素材の味を生かした繊細な料理。

そしてタイミングを見計らいながら、丁寧に、かつ笑顔で料理を運ぶ姿に「おもてなし」の心が伝わってきます。

料理に込められた作り手の思いと、それを運ぶ接客班とのチームワークが、「美味しい時間」を生み出していました。

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来年2月には、2年間の集大成として「卒業記念学生レストラン」が予定されています。

これは学生たちが初めて、一般の方からお金を頂いて料理を提供するもので、昨年度は100名の募集に、なんと500名もの申し込みがあったそう。

その集大成の日を目指して、そして更に、幅広い力を備えた真の料理人を目指して、日々奮闘する旭川調理師専門学校の学生たちです。

学校法人 北海道浅井学園

旭川調理師専門学校

旭川市工業団地1条1丁目316番地2

電話0166-36-5111

旭川市工業団地1条1丁目316番地2