障害福祉事業所「アダージョ」のカフェOPEN!
東海大生がデザインした
障害福祉事業所「アダージョ」のカフェOPEN!
町はずれに、素敵なカフェがオープンしました。
フィール旭川や西武から歩いて五分ほどなのに、
街の騒めきから隠れた、静かで落ち着く空間「アダージョ」です。
こちらは社会福祉法人「はばたき」が運営する
複合型障害福祉事業所「アダージョ」の食堂兼カフェ。
3・4階が障害を持つ方のグループホームで、2階が障害者相談支援所、
そして1階が、朝と夜がグループホーム利用者の食堂として、
日中は一般の方も利用できるカフェとしてオープンしました。
落ち着きを与えるブラウンの床
温かみのある木の椅子やテーブルなど、インテリアデザインを手がけたのは
東海大学芸術工学部の学生有志で、
くらしデザイン学科3年次生の佐藤麗花さん、上野志織さん、藤森祥太さん、
建築・環境デザイン学科4年次生の鈴木はなさんの4人。
学生らにデザインを依頼した同施設長の井上俊一さんは、
「我々は、五十嵐広三先生が現役の時に大変お世話になっているのです。先生は、東海大学を誘致することに尽力された方。
今年亡くなられ、奇しくも東海大学旭川キャンパスも今年度で無くなってしまいます。そこで学生さんたちに、
東海大が旭川にあったという証になる最後の作品を残してもらったらどうだろうと、当法人理事長の思いもあり、
学生にお願いをしました。また、彼女らが卒業されてからも、ここが帰ってくる場所になれば良いなと思っています」と話します。
その思いを受けてデザインした学生らは、
元旅館で和風の作りだった同施設を、お洒落で温かみある空間に変身。
構造上取り外せない鉄骨部分を利用して、展示ブースやベンチに。
車椅子でも動きやすいように通路を広くとり、
ぶつかりにくいように壁の角を丸くするなどの配慮もしました。
またテーブルも、年内には長い大型テーブルに変更される予定で、
「お客さんや利用者さんが背中を向き合わないように。もし知らない人だとしても、会話を促せるような、
人と人が近くなれる空間にしたい」と言う学生の思いが込められています。
学生たちが目指した、人と人が近く感じられるデザイン。
その作業の中でも、
「実際に携わってみて、自分たちだけじゃなく、施設長の井上さんや建設会社の方々と話しをしながら、
人と人の関わりの中でモノって創り上げていくものなんだということを実感しました」と、
人との関わりの大切さを感じたようです。
カフェのメニューは、写真の通りボリューム満点の日替わりランチ550円(ドリンク付き650円)と、
コーヒ、オレンジジュース。服薬等の関係でカフェイン成分が好ましくない方のために、
ノンカフェインのチコリーコーヒーもあります。
このカフェは、
同法人が運営する指定障害福祉サービス事業所「スリーエフ」の就労支援として、
障害のある方たちの接客トレーニングの場でもあります。
展示ブースには、
企業から委託を受けスリーエフが製造しているダウンジャケットなどを展示。
また、カフェの奥にはパン工房も開設され、
近日中に、併設されたショップでパンやプリンなども販売されるそうです。
障害を持つ人も、持たない人も、
ともに同じ空間で憩う地域交流サロン アダージョ。
ゆったり優しい気分になれるカフェです。
地域交流サロン アダージョ
旭川市2条通9丁目368番2号(1-2仲通) 複合型障害福祉事業所アダージョ1階
tel.0166-73-6445
営業時間 10:00~16:00
定休日 土曜日・日曜日
駐車場 なし