フィット編集長の棚からひとつかみ NO.6
南極料理人
「やられたらやり返す倍がえしだ!」の台詞ですっかり時の人となった半沢直樹次長こと堺雅人が
主演のユーモラスな人間ドラマ。実際に南極で料理人を務めた海上保安庁・西村淳の手記を沖田修一監督
自らが脚色し映画化した作品。スピーディーな展開は一切ないのだけども見ているうちに物語に引き込まれる
感覚はまさに爽快で面白いですよ。(パチパチ)
1997年、南極。昭和基地から1000キロ離れた高地にある南極ドームふじ基地では、
8人の隊員が1年間の共同生活を送っていた。
その1人、西村は隊員たちの毎日の食事を用意する調理担当。
だが、食材は冷凍、乾燥、缶詰が基本。凍ったらダメになるものは用意していない。
特殊な場所だけに様々な制約を受ける中で、いかに隊員たちに美味しい食事を届けるか。
それが彼の仕事だった。
ある日の料理は伊勢海老を使った特大エビフライ、それを見た隊員は唖然とする。
隊員の誕生日には牛肉の丸焼きがテーブルに並び、飲めや歌えやの大騒ぎ。
そして冬至には、全員が正装してフレンチのフルコースに舌鼓するのだった。
「南極料理人」より
三谷幸喜脚本の「新撰組!」の山南敬助で初めてみた時から自分は堺雅人という人物に魅入られてしまった。
その後、数々の作品を見て思ったことがある「堺雅人主演作品に外れなし」という格言。
時代劇から医者、大佐、逃亡者、警察官、うつ患者、弁護士、銀行員と難しい役柄でも
淡々とこなす堺雅人のスタンスに毎回一喜一憂する自分がいます。