フィット編集長の棚からひとつかみ NO.7
マネーボール
北海道民なら誰しも応援していた北海道日本ハムファイターズの2013年度の成績は
散々たる結果でした。シーズンも終わり、戦力外、FA、トレードと
ストーブリーグへ突入、応援していたはずの選手が他球団へと
ショックを受けるニュースもチラホラ聞かれます。
そんな時は野球チームのGMを題材にしたこの作品はいかがでしょうか?
経営者側というちょっと違った目線で見ることができますよ。(パチパチ)
元プロ野球選手で短気な性格のビリー・ビーンは、アスレチックスの
ゼネラルマネージャーに就任する。チーム状態はワールド・チャンピオンになるどころか
プレイオフ出場すらほど遠い状態で、優秀な選手は雇えない貧乏球団だった。
あるとき、ピーター・ブランドというデータ分析にたけた人物との
出会いをきっかけに、「マネーボール理論」を作り上げる。
しかし、データ分析が軸の「マネーボール理論」では、
選手や監督から反発を受けてしまいビリーはひとり孤立するのだった・・・。
「マネーボール」より
アメリカのメジャーリーグの貧乏球団を独自の理論で常勝球団に育て上げた実在の人物を
演じるのはブラッド・ピット。監督は「カポーティ」でアカデミー監督賞にも
ノミネートされたベネット・ミラー監督。シビアにお金で取引される野球選手を描きながら、
お金だけでは選手の真価は測れないということが描かれており、実際、野球がわからなくても
楽しむことができるいい作品です。何が正しくて何が間違っているのか答えが
有って無いような環境下に於いて、さらにその中に昔ながらの体質や体制があった時、
新たなるモノや考えはは異質と捉えられ目の敵にされます。
その背景の中で主人公のビリーがどう打破していくか見物です。