旭川市立神居東中学校
旭川市神居4条19丁目にある神居東中学校。
新1年生を迎え、明るく元気な声があちこちから聞こえて来ます。
スポーツも盛んで勉強も頑張っている245人の子供達。
毎日の様子を御紹介します。
朝読書
神居東中の朝は、読書で始まります。朝読書をしている学校はたくさんありますが、毎日しているというのは少ないのではないでしょうか。授業前の午前8時25分から35分までの10分間ですが、もう習慣になっています。8時25分になるのが待ち切れず、早くから読書を始めている子も増えて来ています。そして注目は先生。読書している子供の前で、他の仕事をするわけではなく、先生も一緒に読書をしています。先生が何の本を読んでいるのか気になる子もいたりして。静かな朝の始まりです。朝読書は勉強につながるプロローグで、静かに授業がスタートします。勉強は静かに意欲的に。
一方、部活も活発です。22年度に女子バスケット部、23年度に卓球部が全国大会に出場しました。サッカー、野球、女子テニスもコンスタントに力をつけています。大活躍しているのがアルペンスキー。昨年富山県立山で開催された「第50回全国中学校スキー大会」で、大回転で片桐成海さんが第1位、回転では同じく片桐成海さんが第2位、麻海さんが第3位になりました。
クロスカントリースキーでは、男子5キロクラシカルで佐藤拓斗君が、女子3キロフリーでは八木春奈さんが全国大会出場を果たし、クロスカントリー部は、14年連続の全国大会出場の金字塔を打ち立てています。
心のこもった挨拶
神居東中では挨拶運動をしています。取材におじゃました時も、皆の挨拶が元気で気持ちいい!ただ声を出すだけではなく、にこやかにちゃんと顔を見て挨拶をしています。月に1・2回、役員が玄関に立って挨拶をしています。挨拶をするという目標はクリアできたので、昨年からは心のこもった挨拶をしようと目標を進化させています。
神居東中は、休み時間もとても楽しそう。ホールのテーブルの周りには、次々と皆が集まっています。椅子に座って本を読んでいるのは先生。その先生を囲むように自然に皆が集まって来るという感じ。生徒と先生の関係がとても良好という印象を受けました。
学校は楽しいところ
一昨年に30周年を迎え、今年は32年目に入った神居東中。開校当時は一学年4学級でしたが、今は3学級。そろそろ二代目が入学して来ています。お父さんやお母さんと同じ中学校。両親が先輩というのもとても素敵です。昔はどんな雰囲気の学校だったのでしょうか。
学校は「学びの場」であることから、放課後の学習会、夏休みや冬休みには、学習サポート、さらに、学習相談会(教科の評価・評定に対する疑問、学習法などをアドバイス)などを開催し、子供達にさまざまな学びの機会を提供しています。参加者も年々増加し、学習環境が充実しています。参観日には「今日の授業のポイント」を作成し、保護者からの評判も上々です。
今年の第31回卒業式には、卒業制作の大きなモザイク画が体育館に飾られていました。1.5センチの紙を一枚一枚貼って行った力作です。入試が終わった後、心を込めて作りました。卒業式当日、この画が披露されると、会場から感嘆の声があがりました。
神居東中の今年の重点目標は「学校は勉強するところ」「学校はみんなで生活するところ」「学校は楽しいところ」の3つです。「学校は楽しいところ」にするために、先生達も細やかな心配りで子供達に接しています。PTA活動も活発で、おやじの会、市民委員会を中心とした地域の方々との連携も密接で、学校、保護者、地域が三者が厚い信頼関係で結ばれています。
新1年生も神居中に入学して良かったと、きっと思っているにちがいありません。
雪焼けをしている笑顔が素敵な中筋先生は、ノルディックスキー部の顧問。
美幌町出身で中1からクロスカントリースキーを始め、瞬く間にそのとりこに。
スキーをはくとちょっとこわい先生になります。礼儀と言葉使いを徹底し、
スキーを通じて人間が成長してもらいいと話します。
小学2年・4年・中1のお父さんですが、子供達は野球をしているとか。