旭川市立西神楽小学校
旭川市西神楽北2条3丁目にある西神楽小学校。
田んぼがたくさんある農業地帯で、豊かな自然環境に恵まれている学校です。元気な子供達の様子を御紹介します。
ホタルの飼育
「ホタルの里西神楽」にある西神楽小学校は、国道237号線沿いの豊かな自然環境に囲まれた田園地帯に位置しています。地域の学校として、「西神楽ホタルの会」と連携を深める中、地域の素材を教育活動に取り入れ、子どもたちに「豊かな心を育成する」という目で、ホタルの飼育に取り組んでいます。
総合的な学習の時間、環境教育、キャリア教育の一環でもあり、特色ある教育活動となったホタルの飼育ですが、二階理科室の一角にホタルの飼育施設を設置し、西小っ子に負けないくらい元気なホタルを育てています。
餌はカワニナやタニシ。近所の農家の方にお願いして、環境委員の子どもたちを中心に、田んぼに採りに行きます。幼虫は結構どう猛で、貝類に群がって食べ尽くします。そのため、餌の確保にはとても苦労しています。またホタルの冬の餌も、冷凍庫に確保しておかなければなりません。
ただ、そんな苦労もホタルの輝きを見ると吹き飛びます。この感動を、家庭でも体験して欲しいことから、「ホタルの貸し出し」を実施しており、多くのご家庭にホタルを貸し出しています。そのほか、西神楽小学校で育てたホタルの幼虫は、「西神楽ホタルの会」の御協力をいただき、ホタル祭り会場の公園水路にも放流しています。「元気に育ってね」という子どもたちの願いが、きっとホタルに伝わっているに違いありません。
皆が動物・植物・虫博士
廊下には大小様々な水槽があり、環境委員を中心に熱帯魚、メダカ、鈴虫、クワガタなども飼っています。
また、壁には地域を探検して学習した虫や植物の絵や写真が掲示されています。他にも生き物紹介コーナーなどもあり、皆生き物が大好きで、知らないうちに全員が博士になっています。
縦割り班
西神楽小は全校児童102名の小規模校です。学校の特色の一つが縦割り班で、1年生から6年生まで縦割りで班を編制し、清掃活動をはじめ、様々な活動に取り組んでいます。その中で子どもたちは、他を思いやる気持ちや、リーダーシップなど多くを学びながら、一生懸命役割を果たしています。
一大イベントの「西小祭」も縦割り班で企画・実施し、ゲームやお化け屋敷など、みんなで工夫した楽しい催しで盛り上がります。PTAの方はもちろん、地域の方々や百寿大学のみなさん、介護施設ホタルの方々も招いて、交流を深め一緒に楽しみます。
また西神楽小学校には参観日をはじめ、大きな行事・小さな行事にも、市民委員会や百寿大学、学校評議員等たくさんの方々が来てくださり、子どもたちを見守ってくれています。
地域の方々に見守られて
西神楽は,現在この地区に住む人口の46%くらいが60歳以上という、旭川でも一番高齢者の多い地域になっています。地域の方のほとんどは西神楽小学校の卒業生でもあり、そのためか、子どもたちは貴重な宝と思ってくださる方々が多く、とても大切にしてくださいます。
NPOグランドワーク西神楽の協力による「冬のかんじきウォッチング」や「昔のくらし・遊び」や「秋の動植物調べ」、上川振興局や旭川市役所環境課の方々に支援をいただき、本校に設置されている太陽光パネルの働きを知り環境を考える授業など、多くの方に見守られています。さらに、街づくり委員会との連携で、地域雪だるまフェスティバルにも参加。雪だるまコンテストでは、一等のお米10キロをめざして頑張りました。
そして、102名の小さな学校ですが、少年団の活動が盛んです。男子・女子バレー、陸上、吹奏楽と種類も多く、バレーや吹奏楽は2年生から参加しています。男子バレーや陸上は全道大会に出場し、ほとんどの先生方が少年団に参加しています。子どもたち、先生方はいつも笑顔全開で、ホタルに負けないくらい輝いている学校です。
2年生22名の担任。今年、美幌から来ました。明るく元気で、宮腰先生の挨拶の声は、どこにいても聞こえます。西神楽小の子供達は明るく素直で一生懸命だと話します。家庭学習も全員やってきて「もっと難しいのをたして出して」って言うんですと笑います。
家では4年生、1年生、3才のお子さんのお母さん。料理好きで自慢は御主人が好きな「こだわりカレー」だそうです。