旭川市立旭川第三小学校
旭川市東光8条8丁目にある旭川第三小学校。
241名の子供達が元気に学んでいます。地域住民が協力的で、
三小ボランティアと呼ばれるボランティア活動が活発に行われています。
毎日の様子を御紹介します。
地域のまなざしの中で
旭川第三小は、明治32年、ウシュベツ簡易教育所として設置され、東旭川下公有地の開拓とともに、113年の歴史があります。昔は学校の周辺は田園地帯でしたが、今は住宅地になっています。学校はバスの通る道路に囲まれているので、信号も多いのですが、子供達は事故もなく過ごしています。
安心して通学できるのは「三小ボランティア」のお陰と言っても過言ではありません。三小ボランティアは、現在19名からなる素晴らしい仲間です。毎朝、子供達の通学路に立って安全指導をしているのです。「この子は何時くらいに通る」とか「今朝は遅いな」とか、全てを知っていて見守っています。元気な挨拶とともに、安心安全な子供達の朝が始まります。
校庭の樹木には名前の書いたプレートが付けられています。これも三小ボランティア。校庭の樹木を調査し、全部の名前を調べ、林産試験場にプレートを作っていただき、子供と一緒に木に付けました。一口で言うと簡単そうですが、とても時間のかかる仕事です。昔遊び集会のお手伝いや、廊下に飾られている生け花、本の読み聞かせも地域のボランティア。言葉に出して言わなくても、子供達は地域の方々に見守られているということを、体で感じていることでしょう。
学力に力を入れてます
旭三小の先生達も一生懸命です。特に校内研究に力を入れています。昨年は、日本教育公務員弘済会の教育研究論文で、準特選になりました。国語を窓口として研究主題は「豊かに伝え合う子どもの育成」。「読むこと」領域における、言語活動・読書活動の充実を目指しました。そして今年度からは、算数教育で、旭川市授業力向上実践研究推進事業実践研究校になりました。研究主題は「算数の時間が待ち遠しい、算数好きの子どもの育成」。学ぶことの楽しさや意義を実感する算数的活動と言語活動の充実を目指します。全部の先生が研究授業をして頑張っています。どんな授業なのか、のぞいてみたくなります。
皆、仲良し
旭三小の子供達は、明るく元気で皆、仲良しです。年に二回開催されるフレンドリー集会は地域割りの異学年交流。縦割りグループです。6年生が企画し、ゲームを楽しみます。クラブ活動は、4年生以上は全員が入ります。ダンスクラブの発表などは、なかなかレベルの高い感じ。何事にも本当に一生懸命です。
体験活動も積極的に行われています。三味線、茶道、車イス体験。4年生では消防の出前講座もあります。実際に放水をしたり、制服を着せてもらったり、3・4年生の授業の書き初めは、体育館で行われます。皆が書き初めをしている姿は壮観です。5年生の田植え体験は、歩いて20分位の所にある元保護者の田んぼをお借りして、田植えと稲刈りを。2年か3年に一度は、ロシアの子供との交流もあります。
体育委員会主催のドッジボール大会は中休みに異学年で行われます。しっぽ取りゲームは、皆の大好きなゲーム。大いに盛り上がり楽しみます。これら全ての体験や交流を通して皆、仲良し。和気あいあい。とても家族的で、6年生は学校のお兄さんお姉さんです。
熱心な先生、温かくいつも見守ってくれる地域の方々、保護者も積極的に活動しています。伸び伸び明るい子供達の元気な声は、ますます元気になって行くに違いありません。
大学を卒業して2年目を迎えた山村先生は、2年1組の担任。御両親も先生という教育一家に生まれました。少年団野球(三小パワーズ)の指導をしています。少し前までは一世を風靡したチームです。今は人数が減ってきていますが、先生の指導で甦る予感。今は自炊をして得意料理は「鶏のたたき」だとか。子供の心を忘れない先生でいたいと話しています。