「然れどポテトサラダ」の巻

10gomigohou01 先日、枝豆の入ったポテトサラダというのをご馳走になった。ほう、面白いなと思いつつ新たな関心が。世には一体どれだけのポテトサラダがあるのか。
大別するなら、まずは玉ネギ、ニンジン、キュウリで作るシンプル派。魚肉ソーセージも欠かせないという人も多いだろう。
対して、ゆで卵やツナ、チーズを混ぜたり、時にはカボチャを加えたりするこってり派。
または、リンゴやミカン、レーズンで甘く仕上げるスイート派。
逆に、具は加えずクリームや牛乳で、なめらかな食感と風味を楽しむクリーミー派。
こだわり派というのがあるとすれば、カレー味にしたりニンニクを効かせたり、おからを入れて栄養価アップなんてお方も。
まさに千差万別。思いついて挙げてみただけでこんなにもある。
ちなみに、近頃自分が酒の肴に作るそれは、具を玉ネギ、ニンジンとごくシンプルにとどめ、マヨネーズも少量をつなぎ程度に。これだと味が決まらないので酢を少々。食べる時にマヨネーズをちょっとかけてひと口、ソースをかけてひと口、といった具合にイモと調味料の相性、そして酒といかに合うかを楽しむという趣向だ。醤油や粗挽きマスタードなども美味しい。
ところで、この手の話は料理好きや食いしん坊なら誰でも楽しいもので、何なら論争になるくらいがやり甲斐がある。甘くするのが我が家流とする人がいるなら、甘いのは苦手と反論が出るのもまた然り。
ただ、ご用心あれ。
ポテトサラダは本来、人それぞれに感慨のある家庭の味、おふくろの味だったりする。だから、うかつに相手の好みを否定できない、ちょっと注意が必要な食べ物でもある。
食べ物の好き嫌いは人格にも通ずともいう。ポテトサラダが原因でケンカ別れ、なんて話だけはご勘弁を。