本から学び取る 心豊かな生活の種
こんな活動 ご存知ですか?
実は、以前から気になっていた「友の会」。
この会が勧める家計簿が良いって友達から聞いたけど、でも「友の会」って何?
そんな「知りたーい!」を抱えて、「旭川友の会」を突撃取材。
ちょうど同会では、婦人之友創刊110周年記念愛読者会を開催中。
多くの人が訪れる中、笑顔で迎えてくれた同会の総リーダー木村裕子さんに話を聞きました。
──「友の会」って、どんな会なのですか?
「日本初の女性ジャーナリスト羽仁もと子が創刊した『婦人之友』の愛読者で結成した会です。全国に187あり、旭川では昭和4年にできました」
──80年以上の歴史があるんですね!雑誌の愛読者が集まってどんな活動を?
「婦人之友を参考に、衣食住や家計、育児のことなどを学びます。月1回例会、週1回近所の方で集まる最寄会があります。年齢は20代から90代と幅広く、現在会員は152人。様々なイベントも行い、今日は婦人之友創刊110周年を記念して、会員が日頃利用しているものを展示しました」
──会場に展示された手作りのジャムや常備菜。バランスの良いお弁当が簡単にできる冷凍保存の方法や、省エネで料理の作れる鍋帽子Rなど、主婦業の苦手な私にも嬉しい情報ばかり。これは全て婦人之友で紹介していることなのですか?
「羽仁もと子自身が家事の苦手な人だったから、読者の共感を呼ぶ本が出来たのだと思います。節約だけが目的ではなく、例えば庭になった実でジャムを作り季節を楽しむ。時間と手をかけることは、心を豊かにすることにも繋がります。東日本大震災の時にも、鍋帽子Rや文房具入れなどを手作りして被災地に送りました。それぞれの家庭を大事にして、そこから世の中が良くなっていけばと思います」
──女性に秘められたパワフルな力を感じますね。
「私は入会して、人といる楽しさを知りました。ここでは週に一度4歳児の集まりもしています。近くに身内がいなくて不安だった育児も、皆がそばにいて、皆に育ててもらったという感じですね。11月には羽仁もと子考案の家計簿講習会もありますので、お気軽に問い合わせ下さい」
──あ、噂の家計簿ですね。
「家計簿は、こういう生活がしたいという希望を叶える武器になりますよ」
──その武器、ぜひ手にしたいです。
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情報誌が繋げた人の輪。そこには、家庭と日々の生活を大切にしている人達がいました。社会の始まりは、小さな家庭から。私も、生活を見直してみよう!
旭川友の会
旭川市末広2条7丁目1︲9
電話0166︲57︲2569
(平日/10時〜14時)