ホカホカのたいやきで身も心もあったまる〜

『おじさん、焼いておいてねー』
そんな電話をして通い始めて5年。
例年、夏は休んで、涼しくなったら再開するはずなのに、
今年は再開が一ヶ月も遅れた。

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心配したけれど、気が付けば連絡先も「おじさん」以外の呼び名も知らない。
それでも焼き台の前の椅子が大切な場所なのは間違いない。

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き立てを齧り、次々焼かれて行く天然物を眺めながら、おじさんのたい焼き話を聞くのが楽しい。
一匹づつ焼かれる一丁焼きを「天然物」と名付けたのは誰だろう?

北海道には、3軒しかない。オープンの頃使っていた型は、ヒレも顔も角があって、ほんの少し皮が厚かった。
今使われてる、中央から端に向かって薄くなっている型は、餡が多い薄皮のたい焼きにぴったりの大きさ。

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5年の間に小豆が変わり、粉が変わり、塩やお砂糖も変わって、満足いく材料に落ち着いても、毎年微調整されていく。
今年も塩の量が少し変わったらしい。実は、この変化を探すのも楽しい。
いったい求める最高のたい焼きってどんな味?おじさんが納得する日なんてあるのだろうか。
きっと、最高の味を求めている間は、焼き続けてくれるね。

 

 

 

「たいやきのかぐら」

旭川市神楽5条4丁目1-2
TEL/ 0166-63-7015
注文を受けてから焼き上げる為、
待たずに買える電話予約をおすすめします
営/11:00~18:00(あんが無くなり次第閉店)
休/火曜日