チャレンジし続ける伝統の醤油屋、春を詰めた「桜花しょうゆ」の完成です
琥珀色の水に浮かぶ一枝の桜。春を小瓶に詰めたような、素敵なお醤油が発売されています。この「桜花しょうゆ」を製造しているのは旭川最古の醤油製造所である日本醤油工業。同社は、様々なお醤油を開発・販売し続け、昭和にタイムスリップしたようなノスタルジックな雰囲気の直営店には、驚くほど色々なお醤油が並んでいます。
創業昭和19年。日本醤油工業のルーツは、明治23年に旭川最初の入植者・鈴木亀蔵氏らが興した笠原酒造店。時代の流れと共に、酒造りから醤油造りへと変化し、昭和19年に日本醤油工業として歩み始めます。現在の社屋は明治時代に建てられ、長い歴史を刻んできました。
「伝統と技術をしっかり守り、それを土台に常に新しいものにチャレンジしていきたい」と代表の浅利邦章さん。その信念のもと、商品開発への挑戦を続ける同社。そこから生まれた一つが、「桜花しょうゆ」です。同商品は3年前に開発され、昨年も大好評だったヒット商品。今年も3月から発売が開始されました。
「他にはない、当社でしか作れないものをと考え開発しました。苦労した点は、琥珀色を出すことと味作り。
琥珀色は、濃口醤油を脱色して実現。ほんのり桜の香りがしますが、化学調味料も香料も入れていません」と同社の鈴木学さん。桜は国産の八重桜。日数が経つと瓶の中で花びらが開き、色も変化していきます。最初のひと月は、桜の色の変化を楽しんで、それから開栓して香りを味わう。そんな二倍の楽しみがあります。
色が薄いので、お浸しや出し巻き卵など、素材の色を生かしたいお料理にピッタリ。価格は、一本(150ml)600円。食卓に一瓶あると、なんとなく幸せな気分になります。桜ごはんの素、桜色の桜塩との3点をセットにしたギフト用品もおススメです。
他にも、しじみ、しそ、舞茸、ホタテ、かきなど道産素材の醤油が色々。「北のハイグレード食品+(プラス)」に選ばれた、スープとしてもドレッシングとしても楽しめる「スードレ」など、日本醤油工業ならではの商品が多彩です。
また同社で醤油造りの際に使われていた濾布で作ったエコバックも販売。長年かけて染まった醤油独自の色合いと風合いが、独特の雰囲気を醸し出している逸品です。
概念を打ち砕き、新しい味を発信し続ける日本醤油工業。直売店では、各商品の味見もさせてくれます。歴史ある建物の中で、昭和の香りと、醤油の香りに包まれてみませんか。
日本醤油工業株式会社
旭川市曙1条1丁目
TEL.0166-22-1471
日本醤油工業株式会社
TEL.0800-800-7772
営業時間/9:00〜16:00(お盆・年末年始はお休み)