「東川町立東川第一小学校」

東川町西10号北24番地にある東川第一小学校。
大雪山をバックに、学校の周りは青々とした水田に囲まれています。
この素晴らしい環境で学ぶ、21人の毎日を御紹介します。

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新生ランチルーム

明治33年(1900年)に開校した東川第一小学校は、創立114年。1年生3名。2年生3名、3年生4名、4年生5名、4年なかよし学級1名、5年生3名、6年生2名の、全校生徒21名という小さな学校です。お邪魔したのは、ちょうど給食の時間。皆一緒にランチルームで食べています。このランチルームが素晴らしい。今年の4月8日から新しくなりました。明るい木の床に白い壁。そして目を引くのは椅子とテーブル。東川の北の住まい設計社のものです。
新品のテーブルを汚してはもったいないと、可愛いビニールのテーブルクロスがかけられています。大きなガラスの向こうには清潔なキッチンが見えます。一生懸命給食を作る姿も見えます。この日のメニューは、けんちん汁、鮭、アスパラにごはん。鮭もおいしいと評判が良かったのですが、焼き立てを食べられるのは最高ですね。
給食をもっとおいしくするエッセンスは窓からの景色。どんな一流レストランにも負けません。3月にはミニバイキング給食が行われ、子供達は大喜び。作っているのはお母さん達。子供達の喜ぶ姿を見て、お母さん達も頑張ったかいがあったと笑顔いっぱいでした。

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ジャンボ一小(いっしょう)巻き

東川第一小では「ジャンボ一小巻き大会」があります。この行事はPTAの主催。以前から近隣農家の金森さんにお世話になっていた稲作体験で、収穫したお米を使って何かできないかと考え、一小巻きが誕生しました。1回目は3・11の震災から約1年という時だったので、できあがった太巻きは「恵方巻き」として、被災地の復興を祈りながら、皆で同じ方向を向いていただきました。
2回目は地産地消を目指し、できるだけ東川の食材を使用。そして3回目はグレードアップ。お米は学校の裏の田んぼで自分達で育てたもの。椎茸も栽培。かんぴょうを作るために夕顔も育てました。当日は5・6年生が卵焼きや具材の準備をしました。お母さん達もお手伝い。使ったお米は12キロ。ジャンボ一小巻きの長さは23.4mにもなりました。全員で食べ切れなくて、お土産に持ち帰ったそうです。
農園では大豆も育てていたので、お吸物に入れる豆腐を作ろうと、東川のお豆腐屋さんの宮崎さんに指導していただきました。練習ではうまくできたのですが、当日は固まらず失敗。来年こそと子供は張り切っています。苦労して自分達で作る楽しさ、喜びを子供達は確実に感じ取っています。

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力を合わせて

東川第一小には一小太鼓があります。町の郷土芸能の羽衣太鼓を伝承するために始め、昨年30周年を迎えました。低学年は「なかよし太鼓」、中学年は「旭岳」、そして高学年は30周年の新曲「疾風(KAZE)」を演奏します。伝統を守り、一生懸命演奏する姿を、色々なシーンで披露しています。

6月8日に運動会が行われました。ちょっと雨が降りましたが皆、元気一杯。運動会前には、トラックの外周一面に咲いているタンポポを摘みました。草取りのようにただ摘むのではなく、縦割り班対抗の「タンポポつみ大会」として行われました。手を真っ黄色にしながら、バケツいっぱいにタンポポが入れられて行く。何でも楽しくやってしまうというのは本当にステキな発想です。
地域の方々、PTAの方々、たくさんの方々と大雪の山々に見守られ、21名の子供達は元気一杯に学んでいます。

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川守田先生は養護教諭。一小の子供達は働き者と言います。準備も片付けも誰一人嫌だという子がいません。その上、元気で給食もたくさん食べ、すり傷もほとんどないので、保健室の仕事より、他の仕事が忙しいと笑います。写真を撮るのも、廊下の掲示も先生の担当。趣味はガーデニング。犬が大好きで、コーギーのルビーちゃんを可愛がっています。

 

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