「即席麺は永遠に不滅です」の巻
インスタントラーメン(以下即席麺)が好きである。
いわゆる本物も好きだがそれはそれ、これはこれ。本物派の方からは、そんなものはラーメンじゃないとのお声も聞こえてくるが、そうです、違います、これは即席麺という食べ物ですからと、開き直ることにしている。
で、思い出しては食べたくなって売り場へと向かうのだが、近頃どうも様子が違う。並んでいる商品の顔ぶれがやたらと新しいのだ。生麺食感を売りにした新製品を各社こぞって売っている。どうやら即席麺業界では革命が勃発したらしい。
何社かを試しに食べてみたが、麺は滑らかでしこしことしていて美味しい。スープも麺との相性良く、その完成度はなかなかのもの。こりゃ売れるはずだ。
でもやめられないのデス、昔のが。近年のを平成の即席麺と呼ぶなら、自分は昔からある昭和の即席麺が愛しいのである。
なぜって、これは小さな頃から食べているからとしか言いようがない。変わっていく時代の中で、変わらないことにほっとする。そんな瞬間が昭和の即席麺にもあるのだ。
うーん、ここまで来たら、もっと言わせて。私事で恐縮だが、即席麺といえば昔から「マ○ちゃんしょうゆラーメン」。味違いの姉妹品がありどれも美味しいが、そうだなあ、割合としてはしょうゆ7、みそ2、しお1で、断然しょうゆ。
いい意味で完成度が曖昧というか、○ルちゃんのしょうゆは、その分どんな具材とも美味しく食べられるという能力が高い。炒めた野菜や肉はもちろん、キムチや搾菜もよく合う。細切りのネギをふわっと盛ったのにラー油というのもいける。
なんて話をしたら、真ん中に卵を落とした月見が一番という人がいれば、いやいや何も加えない素ラーメンこそ即席麺の醍醐味というのもいる。
みんな、好きなんだねえ。