旭川市立千代ヶ岡小学校

写真愛好家の人達に人気の就実の丘。そのすぐ近くにある
千代ヶ岡小学校は全校児童20人の小さな学校。
楽しい毎日を御紹介します。

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努力の轍

旭川市西神楽3線25号にある千代ヶ岡小学校。旭川空港に近いため、離発着する飛行機が、とても大きく見えます。逆に飛行機からも千代ヶ岡小が見えます。グランドの外周のラインまでもはっきり見えます。でも、このラインは、白い石灰で引かれたものではありません。全校児童20人が朝マラソンで走った跡です。汗を流して一生懸命走った跡が、飛行機からも見えるラインになったのです。先生達は、これを「努力の轍」と呼んでいます。

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校舎の斜め前にはプールがあり、その向こうには学校農園があります。この農園の周りも走って、作物に足音を聞かせています。そのせいでしょうか。かぼちゃ、ブロッコリー、とうきび、玉ネギ、トマト、メロンがたくさん取れました。特にスイカは大豊作。給食のデザートに2週間スイカが登場。それでもまだ残っていたので、一人一玉ずつ家に持ち帰りました。収穫祭には、協力していただいたPTAや寿老会の方々も一緒に楽しみます。今年は収穫した野菜が、どんな料理になるのか、子供達はとても楽しみにしています。

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小規模校だからこそ

今年で創立114年を迎えた千代ヶ岡小は、1年生3人、2年生2人、3年生4人、4年生2人、5年生3人、6年生4人、おおぞら学級2人の全校20人。複式授業をしています。授業をのぞいてみると、伸び伸びとしてとても楽しそう。そしてとても元気です。
修学旅行は、西神楽小、聖和小と3校一緒にバスで行きます。事前に結団式をしますが、今年は一緒の授業もしました。いずれ同じ西神楽中に行くので、同じ中学に行く仲間として絆を深めました。運動会も千代ヶ岡小運動会ではなく、千代ヶ岡大運動会として、保育所や地域の住民、お年寄りも参加します。子供、大人が紅白に分かれ、楽しく和やかに、でも熱戦が繰り広げられます。今年は「レスキューレンジャー」という、消防団と子供がコラボした種目が登場。背中に水を入れたリュックを背負い、ホースで水をかけてペットボトルを倒すゲーム。山火事を消火するイメージ。消防団の方に見守られ、子供達は一生懸命に水をかけていました。

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学校大好き

千代ヶ岡小には楽しい行事がいっぱい。PTAや子供会育成会と連携しながら千代ヶ岡小を会場として実施している親子キャンプ。地域の行事にも積極的に参加しています。特に千代ヶ岡神社祭には、くじ、スマートボールすくい等のお店を出しています。敬老会では、合唱の発表や手紙を通して交流を深めています。
子供達は学校が大好き。一度、家に帰ってから、また学校のグランドに遊びに来ます。特に5・6年生は今、ソフトボールにはまっているので、毎日のようにやって来ます。先生も一緒に汗をかいています。先生達は仕事もあるのですが、人数が少ないので、一緒に遊ぶのです。校長先生は、放課後も元気な子供達の声が聞こえてくるので、とても嬉しいと話しています。

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千代ヶ岡小は環境も良く、子供はステキな景色の中で学んでいます。スキー学習は、裏山に上がり、丘の方をグルッと回って行きます。ジェットコースター道路を通り就実の丘まで、約10分。就実の丘も校区です。授業や休み時間の様子を見ていると、まるで大家族のような温かい雰囲気。今日もあちこちから元気な声が聞こえています。

 

 

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原先生は特別支援おおぞら学級の担任。陶芸は始めて15年。おおぞら学級では、ろくろでたくさんの作品を作っています。
原始技術の指導もし、火をおこし たり、石器を作ったりもしています。自宅は当麻の林の中。カナディアンカヌーも作り、レンガで窯を作ってピザも焼くとか。色々な技術を持っている先生は、 子供ばかりでなく先生達にも大切な存在です。