学校ほうもん

旭川市立旭川第一小学校

8人が伸び伸びと

旭川市東旭川町米原にある旭川第一小学校は、全校児童8人。
寂しそうと思うのは間違い。本当に楽しそうに伸び伸びと
毎日を過ごしています。毎日の様子を御紹介します。

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少人数ならでは

東旭川町米原。21世紀の森につながる道路の途中に第一小があります。素敵な環境の中に建っている校舎は、まるでペンションのようです。ここで学んでいる子供たちは全部で8人。今年は1年生と6年生がいないので、入学式がなく、来年の卒業式もないので、ちょっと寂しい年になりましたが、来年は入学式の予定があるので一安心です。創立115周年。今までの卒業生は2699人。一番児童数が多かったのは大正10年の393人。その頃は農業林業で栄えていて、お店もたくさんあったそうです。

少人数だとできないこともありますが、少人数だからこそ楽しいこともたくさんあります。多くの人を巻き込みながらやっていくと、達成感があります。先生方もアイディアをどんどん出していきます。

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例えば運動会。5年生は一人ですが、徒競争ではスタートだけ先生も一緒に走ります。8人ですが綱引きもあります。観客席に行って強そうな人を探して来るのです。勝利のポイントは人選と取得する力。探すことから綱引きが始まっています。

 

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学芸会の合唱は、千代ヶ岡小とベトナムのホーチミン日本人学校がスクリーンに映像を映して同じ歌を歌いました。プログラムを見てみると、2・3年生の劇が「白雪姫」。2・3年生は合わせて4人。どうやってやるのかと思ったら、白雪姫、7人の小人は7人分を一人で、魔法使いのおばあさんと王子様は同じ人。絶対に見たい白雪姫です。
大きい学校に比べると、児童一人ひとりが行事で活躍する機会が多いのが大きなメリット。8人全員が本当に輝いています。

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梅の木

第一小の校舎の横には、旭川市指定天然記念物の梅の木があります。樹齢100年を越える梅の木は福島県から苗木でもたらされたもの。5月には梅祭りが行われ、この地を開拓した福島からの入植者を思い、福島踊りを踊り、梅みこしを担ぎます。梅の木と自分たちのつながりや、思いを絵にして発表します。実は梅ジャムにし、種でストラップを作ります。また子供たちが梅の木の目線で自然を見る「梅の木ツイート」をホームページにアップしているので、ぜひ見て下さい。

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地域振興連絡協議会

2・3年生の国語の授業を見た時、アイパッドを使って勉強をしていました。
4・5年生の社会もアイパッドを活用。そして千代ヶ岡小学校とスカイプで授業を始めました。これからは少人数でも、町から離れた場所でも大丈夫な時代になったようです。
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もちろん学校の周りは自然の宝庫。廊下にはよく見る植物、動物、鳥の写真や絵が展示されています。まるで図鑑のようです。可愛らしいエゾクロテンがふらりと遊びに来ることもあるとか。春夏秋冬、毎日新しい発見があってワクワクです。
第一小は全校児童8人なので、保健や事務の先生もいなく、教頭先生は担任も兼務。校長、教頭、4・5年、2・3年の担任と先生は4人。
ぜひこの地区に住んでほしいと、地域振興連絡協議会が、農業をやめて空いている家に、移住希望者を呼んで、支援をしています。ここに住むと学校は第一小。素晴らしい環境で他ではできない様々な体験ができる学校生活が待っています。学校は地域と共に歩んでいます。何か学校で行事があると、地域の方々だけでなく、地域に縁のある人も皆、集まって来ます。

自然と人とのつながり。現代に欠けている物が、ここにはあふれている素晴らしい小学校です。
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学校に来るまでの自然が楽しいという近藤先生は2・3年の担任。ラグビーをしていたという先生は活動的。心のきれいな子供の表情を見るのが楽しいと話しています。
石本先生は4・5年の担任。家族のような学校の雰囲気が大好きです。自然豊かで春は山菜、秋はきのこの宝庫で、朝と帰りに採るのが楽しみ。子供たちと同じくらい生き生きしている先生です。

 

 

 

旭川市立旭川第三小学校

旭川市東光8条8丁目にある旭川第三小学校。
241名の子供達が元気に学んでいます。地域住民が協力的で、
三小ボランティアと呼ばれるボランティア活動が活発に行われています。
毎日の様子を御紹介します。

 

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地域のまなざしの中で

旭川第三小は、明治32年、ウシュベツ簡易教育所として設置され、東旭川下公有地の開拓とともに、113年の歴史があります。昔は学校の周辺は田園地帯でしたが、今は住宅地になっています。学校はバスの通る道路に囲まれているので、信号も多いのですが、子供達は事故もなく過ごしています。
安心して通学できるのは「三小ボランティア」のお陰と言っても過言ではありません。三小ボランティアは、現在19名からなる素晴らしい仲間です。毎朝、子供達の通学路に立って安全指導をしているのです。「この子は何時くらいに通る」とか「今朝は遅いな」とか、全てを知っていて見守っています。元気な挨拶とともに、安心安全な子供達の朝が始まります。

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校庭の樹木には名前の書いたプレートが付けられています。これも三小ボランティア。校庭の樹木を調査し、全部の名前を調べ、林産試験場にプレートを作っていただき、子供と一緒に木に付けました。一口で言うと簡単そうですが、とても時間のかかる仕事です。昔遊び集会のお手伝いや、廊下に飾られている生け花、本の読み聞かせも地域のボランティア。言葉に出して言わなくても、子供達は地域の方々に見守られているということを、体で感じていることでしょう。

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学力に力を入れてます

旭三小の先生達も一生懸命です。特に校内研究に力を入れています。昨年は、日本教育公務員弘済会の教育研究論文で、準特選になりました。国語を窓口として研究主題は「豊かに伝え合う子どもの育成」。「読むこと」領域における、言語活動・読書活動の充実を目指しました。そして今年度からは、算数教育で、旭川市授業力向上実践研究推進事業実践研究校になりました。研究主題は「算数の時間が待ち遠しい、算数好きの子どもの育成」。学ぶことの楽しさや意義を実感する算数的活動と言語活動の充実を目指します。全部の先生が研究授業をして頑張っています。どんな授業なのか、のぞいてみたくなります。
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皆、仲良し

旭三小の子供達は、明るく元気で皆、仲良しです。年に二回開催されるフレンドリー集会は地域割りの異学年交流。縦割りグループです。6年生が企画し、ゲームを楽しみます。クラブ活動は、4年生以上は全員が入ります。ダンスクラブの発表などは、なかなかレベルの高い感じ。何事にも本当に一生懸命です。

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体験活動も積極的に行われています。三味線、茶道、車イス体験。4年生では消防の出前講座もあります。実際に放水をしたり、制服を着せてもらったり、3・4年生の授業の書き初めは、体育館で行われます。皆が書き初めをしている姿は壮観です。5年生の田植え体験は、歩いて20分位の所にある元保護者の田んぼをお借りして、田植えと稲刈りを。2年か3年に一度は、ロシアの子供との交流もあります。

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体育委員会主催のドッジボール大会は中休みに異学年で行われます。しっぽ取りゲームは、皆の大好きなゲーム。大いに盛り上がり楽しみます。これら全ての体験や交流を通して皆、仲良し。和気あいあい。とても家族的で、6年生は学校のお兄さんお姉さんです。
熱心な先生、温かくいつも見守ってくれる地域の方々、保護者も積極的に活動しています。伸び伸び明るい子供達の元気な声は、ますます元気になって行くに違いありません。

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大学を卒業して2年目を迎えた山村先生は、2年1組の担任。御両親も先生という教育一家に生まれました。少年団野球(三小パワーズ)の指導をしています。少し前までは一世を風靡したチームです。今は人数が減ってきていますが、先生の指導で甦る予感。今は自炊をして得意料理は「鶏のたたき」だとか。子供の心を忘れない先生でいたいと話しています。

 

 

 

旭川市立富沢小学校

旭川市神居町富沢にある富沢小学校。

全校児童33名の小規模校ですが、勉強はもちろん
自然の中での遊びにも一生懸命。とても素敵な学校です。
富沢小の子供達の毎日の様子を御紹介します。

 

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特認校

富沢小は、旭川市教育政策課が定めた特認校です。特認校とは本来、通学区域は住所によって決められていますが、「小規模校で子供を学ばせたい」「自然環境に恵まれた学校で子供を学ばせたい」という希望が保護者にある場合、一定の条件を付して校区を越えて入学、転学できる制度です。

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富沢小は、稲作を中心とする田畑と、手付かずの森林、山並みを堪能できる田園地帯にあります。周りにはカムイの杜公園、富沢ふれあいの家、クロスカントリーコースなどがあり、旭川駅から6キロの場所とは思えないほど、自然の環境に恵まれています。この富沢の自然を生かした、特色ある教育活動もたくさんあります。春夏秋冬、野山を探索する「野山の学習」。春と夏には1・2年生は「花・生き物」、3~6年は「川」「花」「鳥」グループに分かれて野山を歩き、自然とふれあいます。素敵な発見や体験もたくさんあります。また、秋の「ふれあい宿泊学習」では、上川中部森林管理署の方を講師に招き、「どんぐり作戦」に取り組んでいます。全校生徒がどんぐりの種を紙ポットに植え、苗を学校で育て、秋に植樹する活動を通して森林を大切にする心を育んでいます。

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地域とのふれあい

富沢小では、地域の家一戸と子供一人が、2年間「ふるさと家族」として交流を深めています。運動会や学芸会のプログラムを直接届け、年賀状や暑中見舞いも出しています。この結果、地域の方々は子供達の名前を皆知っています。毎年8月30日には富沢祭りがあります。全校生がはっぴを着て、富沢神社まで5・6年生が御輿をかつぎ、1~4年生と一緒に地域を練り歩きます。神社では歌や群読、作文などの発表をしたり、子供相撲をしたり。保護者は出店を出して子供や地域の方々と一緒に楽しみます。その他にも、ふれあい水田、ふれあい農園、ふれあい集会、ふれあいお楽しみ会など、楽しい催しが目白押しです。
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一生懸命

勉強もとても一生懸命で、様子を見ているととても楽しそう。3・4年、5・6年は複式です。5・6年生の教室をのぞくと、学習リーダーがいて、自分達で授業を進めています。担任の先生は補助に。とてもたくましく、全員知的好奇心が旺盛。何事にも真剣に取り組み、少人数なので出番も多く、自分を試す機会も多いので、子供はどんどん伸びて行きます。
体力作りにも積極的に取り組んでいます。「富沢タイム(午前10時15分~40分)では年間を通して様々な運動をしています。マラソン、一輪車、クロスカントリースキー。それぞれ記録会や大会があり、練習の成果を発表します。特に一輪車は、全員が得意。1年生は入学して一か月位で乗り回しています。9月21日(土)に行われる「入学説明会」では、全校一輪車大会が開催されます。
この素晴らしい環境で子供を学ばせてみてはいかがでしょうか。

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3・4年生の担任。4年前に特認校ということで、緊張して来ましたが、とてもやりがいのある学校。子供も親も何事にも一生懸命やるところに感動。指導にも力が入ります。富沢でなければできない体験を目を輝かせてする子供達は、勉強も一生懸命。小学3年生のお父さん。「川の学習」での経験を生かして、一緒に川で遊ぶ優しいお父さんでもあります。

 

平成26年度 特認校入学児童募集

入学の条件

  • 旭川市内に在住し、片道60分以内での通学が可能であること
    (保護者の送迎が原則)
  • 心身ともに健康な児童で特別な配慮を必要としないこと
  • 学校や地域との連携・協力ができること

募集人数

  • 1年生8名  2年生5名  3年生1名

入学説明会

  • 1回目 9月21日(土) 9時〜11時10分
  • 2回目 12月3日(火) 13時10分〜15時20分
    ※おもな内容 授業参観、入学説明会、施設案内

◎問い合わせは富沢小学校62−6207まで

 

旭川市立西神楽小学校

旭川市西神楽北2条3丁目にある西神楽小学校。
田んぼがたくさんある農業地帯で、豊かな自然環境に恵まれている学校です。元気な子供達の様子を御紹介します。

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ホタルの里の元気な小学校

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ホタルの飼育

「ホタルの里西神楽」にある西神楽小学校は、国道237号線沿いの豊かな自然環境に囲まれた田園地帯に位置しています。地域の学校として、「西神楽ホタルの会」と連携を深める中、地域の素材を教育活動に取り入れ、子どもたちに「豊かな心を育成する」という目で、ホタルの飼育に取り組んでいます。
総合的な学習の時間、環境教育、キャリア教育の一環でもあり、特色ある教育活動となったホタルの飼育ですが、二階理科室の一角にホタルの飼育施設を設置し、西小っ子に負けないくらい元気なホタルを育てています。

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 餌はカワニナやタニシ。近所の農家の方にお願いして、環境委員の子どもたちを中心に、田んぼに採りに行きます。幼虫は結構どう猛で、貝類に群がって食べ尽くします。そのため、餌の確保にはとても苦労しています。またホタルの冬の餌も、冷凍庫に確保しておかなければなりません。
ただ、そんな苦労もホタルの輝きを見ると吹き飛びます。この感動を、家庭でも体験して欲しいことから、「ホタルの貸し出し」を実施しており、多くのご家庭にホタルを貸し出しています。そのほか、西神楽小学校で育てたホタルの幼虫は、「西神楽ホタルの会」の御協力をいただき、ホタル祭り会場の公園水路にも放流しています。「元気に育ってね」という子どもたちの願いが、きっとホタルに伝わっているに違いありません。

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皆が動物・植物・虫博士

廊下には大小様々な水槽があり、環境委員を中心に熱帯魚、メダカ、鈴虫、クワガタなども飼っています。
また、壁には地域を探検して学習した虫や植物の絵や写真が掲示されています。他にも生き物紹介コーナーなどもあり、皆生き物が大好きで、知らないうちに全員が博士になっています。

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縦割り班

西神楽小は全校児童102名の小規模校です。学校の特色の一つが縦割り班で、1年生から6年生まで縦割りで班を編制し、清掃活動をはじめ、様々な活動に取り組んでいます。その中で子どもたちは、他を思いやる気持ちや、リーダーシップなど多くを学びながら、一生懸命役割を果たしています。
一大イベントの「西小祭」も縦割り班で企画・実施し、ゲームやお化け屋敷など、みんなで工夫した楽しい催しで盛り上がります。PTAの方はもちろん、地域の方々や百寿大学のみなさん、介護施設ホタルの方々も招いて、交流を深め一緒に楽しみます。
また西神楽小学校には参観日をはじめ、大きな行事・小さな行事にも、市民委員会や百寿大学、学校評議員等たくさんの方々が来てくださり、子どもたちを見守ってくれています。

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地域の方々に見守られて

 西神楽は,現在この地区に住む人口の46%くらいが60歳以上という、旭川でも一番高齢者の多い地域になっています。地域の方のほとんどは西神楽小学校の卒業生でもあり、そのためか、子どもたちは貴重な宝と思ってくださる方々が多く、とても大切にしてくださいます。
NPOグランドワーク西神楽の協力による「冬のかんじきウォッチング」や「昔のくらし・遊び」や「秋の動植物調べ」、上川振興局や旭川市役所環境課の方々に支援をいただき、本校に設置されている太陽光パネルの働きを知り環境を考える授業など、多くの方に見守られています。さらに、街づくり委員会との連携で、地域雪だるまフェスティバルにも参加。雪だるまコンテストでは、一等のお米10キロをめざして頑張りました。
そして、102名の小さな学校ですが、少年団の活動が盛んです。男子・女子バレー、陸上、吹奏楽と種類も多く、バレーや吹奏楽は2年生から参加しています。男子バレーや陸上は全道大会に出場し、ほとんどの先生方が少年団に参加しています。子どもたち、先生方はいつも笑顔全開で、ホタルに負けないくらい輝いている学校です。

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2年生22名の担任。今年、美幌から来ました。明るく元気で、宮腰先生の挨拶の声は、どこにいても聞こえます。西神楽小の子供達は明るく素直で一生懸命だと話します。家庭学習も全員やってきて「もっと難しいのをたして出して」って言うんですと笑います。
家では4年生、1年生、3才のお子さんのお母さん。料理好きで自慢は御主人が好きな「こだわりカレー」だそうです。

旭川市立雨紛小学校

旭川市神居町雨紛380番地にある雨紛小学校。
6月29日に開校118年を迎えます。
地域の方々にも温かく見守られて元気に毎日を送っている雨紛小学校を御紹介します。

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みんな一緒に汗だくで

6月の初め、気温は30度近くになっています。学校の前にあるプールから賑やかな声が聞こえます。このプール、冬の間は屋根を取ってしまうので、中に赤松の葉が落ちて草まで生えています。
これをプール開きを前に皆で清掃するのです。といっても雨紛小の全校生徒は20名。この大きなプールを子供達だけの力できれいにするのは無理。そこでお母さん達もお手伝いに来ています。汗だくになり、中に入っている草を集めます。結果、120ℓの特大ポリバケツ3つがほぼいっぱいになりました。
草の掃除が終わると、次はブラシでプールの底を磨きます。かなり古いので、皆で力を合わせて一生懸命やらないと終わりません。マットを洗う子、ベンチを拭く子、ほうきではく子。よく見ていると誰に指示されなくても、各々が自主的にしています。怠けている子は一人もいません。
教頭先生は「伝統を受け継いで、上級生が下級生のお世話をしているので、下級生も頑張っているのです。」と話してくれました。挨拶にもそれは表れています。大きな声の明るい挨拶はとても気持ちがいい。
上雨紛小が廃校になり、雨紛小の校区はとても広くなりました。遠い所から学校に来てプールに入るのは、子供達の夏休みの楽しみの一つになっています。
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校舎の前も、草取りがきれいにされ、プランターにはきれいなお花が咲いています。特に運動会の前には地域の方が重機でグランド整備をしてくれました。
市民 委員会や保育所のお母さん達は草取りのお手伝い。プランターのベコニアは、地域の方に200位の苗をいただきました。他の色とりどりの花も、地域の方々の 丹精のたまもの。
どこを見ても、雨紛小の子供達は地域の方々に見守られているということを実感します。

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地域と共に

雨紛小のPTAの正会員は14戸。そしてPTAの準会員は195戸。雨紛、上雨紛地区に住んでいる方々全員が会員になっています。もちろん子供や孫がいるいないに関わらずです。
運動会は今年は6月2日に行われました。雨紛地区合同大運動会。子供達の他、保育所、PTA、保育所のPTA、卒業生、地域の方々と、まさに地域あげての一大イベントです。
子供達の紅白リレーは、20名全員参加。6年生が相手の様子や子供達の状態を見ながら走る順番を決めます。応援の大歓声が上がり、運動会一番の盛り上がりを見せました。
運動会は午前中で終了。午後からは雨紛地区交流会が行われました。ジンギスカンを囲んでの楽しい食事の後には豪華景品が当たるゲームをして楽しみました。

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小規模校だからこそ

全校生徒20名の雨紛小は複式です。学校横にある学級園は、地域の方から無償でお借りしています。
20人で世話をするには大変です。隣りにある花菜里ランドの方々に指導をしていただいています。その他、昭和56年から総合的な学習の時間の「ふるさと学習」の一貫として、雨紛に伝わる伝統芸能「雨紛囃子」保存会の方々の指導を受け「雨紛子ばやし」として、郷土文化伝承保存に全校で取り組んでいます。
「雨紛子ばやし」を通して、「ふるさとへの心」が子供達の中に育って行っているに違いありません。
緑が一段と濃くなり、花々も一層咲き乱れる夏。何よりも輝いて元気なのは20名の子供達です。

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井野先生は3・4年生7人の担任です。今年4月に当麻小から転勤して来ました。全校音楽を担当し、皆が楽しく歌えるように指導しています。
久しぶりの複式学級は、子供一人一人と過ごす時間がとても濃く、毎日新しい発見があると言います。保育園に通っている4才のお嬢さんのお母さんでもあります。

 

旭川市立近文第一小学校

旭川市東鷹栖3線10号にある近文第一小学校。
今年で開校117年目を迎える伝統ある学校です。
子供達は本当に明るく元気で子供らしい爽やかな笑顔をしています。
近文第一小の毎日の様子を御紹介します。

 

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4代目の校舎

近文第一小は東鷹栖にあります。東鷹栖なのに、どうして近文なのと疑問に思う人が多いのですが、昔は石狩川以北、神居古潭から比布まで近文と呼ばれていたそうです。
明治30年に近文地区で最初に設置されたため「頭号校」として、「近文第一」と名付けられました。最初は2線5号にありましたが、その後2線6号、次が1線9号、そして4代目の校舎がここになります。
初めから4代目の校舎まで、全部場所が違うというのはとても珍しいのではないでしょうか。
取材した日は、グランドで一年生が運動会の練習をしていました。まだ入学して一か月位しかたっていないのに、先生の号令でビシッと整列。そして本当に楽しそう。
近文第一小は先生達も素晴らしい。教室はもちろん、廊下もグランドも、伸び伸びした子供達の明るい笑顔で満ちています。
そして、見晴らしも最高。グランドに立つと、サンタプレゼントパークや比布スキー場が見えて、思わず深呼吸をしたくなってしまいます。

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地域との連携も「ともに歩む」という考えで、とても協力的です。5年生は、学校の横にある田んぼで、米作りの体験をしています。指導はお世話になっている池田さん。田植え、稲刈り、そしてはさ掛けを行いました。収穫したお米は、池田さんを招待しておにぎりにしておいしくいただきました。今年も豊作になるでしょうか。
地域の方とのふれあいは他にもあります。東鷹栖百寿大学、しののめ百寿大学の皆さんに来ていただいて昔の遊びを一緒にする「昔探検塾」。低学年はけん玉、ビー玉、あやとりなど7種類の遊びを順番に行いました。
昨年は一日参観日だったので、保護者の方々も一緒に遊んで、とても盛り上がりました。中学年は「作って遊ぶ」で、一人一つの遊び道具を作りました。吹き矢、指あみ、わりばし鉄砲、風車が次々と完成。全員で楽しみました。

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活発なPTA活動

近文第一小は、PTA活動が活発です。2月に行われたウィンターフェスティバル。グランドでスポーツの要素を取り入れたゲーム大会をします。
冬の一日、外で汗を流した後は体育館で、お母さん達が作った熱々の豚汁を。体も心も温まります。この他にも運動会の手伝い、講演会、地域の環境整備などの活動をしています。
子供達も東鷹栖子ども健全育成会の事業の一環である「子どもたちが地域に広げるボランティア活動」で校区内のクリーン作戦をし、ごみ拾いをしています。

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明るく元気に!

近文第一小の子供達は明るく元気です。休み時間に夏はマラソン、冬は縄飛びで体力作り。火曜日と木曜日の朝は読書活動。子供達は皆、本が大好き。図書室もずっといたくなるほど、素敵な雰囲気です。
そして廊下の掲示も力が入っています。思わず足を止めて見てしまうほどの掲示は、一つ一つが作品と言ってもいいほど完成度の高いものになっています。ここにも先生達の愛情が感じられます。「うるおいある環境作り」は、先生達の努力で大成功しているようです。

7月には地域のイベント「ふれあい祭り」があります。合唱や合奏、そして6年生は地域に伝わる越中盆踊りを披露します。地域の方々や先生、保護者の方々に見守られて、258人の子供達は今日も楽しく学んでいます。

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山本先生はパソコン委員会担当。パソコン歴は30年。ブロックくずしのゲームをやりたくて、雑誌のプログラムを見て打ち込んでいたとか。
今はパソコンの指導をしています。「ちょっと恐い時もあるけど、わかりやすく教えてくれる優しい先生」と人気です。
「素直で吸収が早く、やる気に満ちている子供達」と話す先生。風を切って元気に自転車通勤しています。

旭川市立神居東中学校

旭川市神居4条19丁目にある神居東中学校。
新1年生を迎え、明るく元気な声があちこちから聞こえて来ます。
スポーツも盛んで勉強も頑張っている245人の子供達。
毎日の様子を御紹介します。
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朝読書

神居東中の朝は、読書で始まります。朝読書をしている学校はたくさんありますが、毎日しているというのは少ないのではないでしょうか。授業前の午前8時25分から35分までの10分間ですが、もう習慣になっています。8時25分になるのが待ち切れず、早くから読書を始めている子も増えて来ています。そして注目は先生。読書している子供の前で、他の仕事をするわけではなく、先生も一緒に読書をしています。先生が何の本を読んでいるのか気になる子もいたりして。静かな朝の始まりです。朝読書は勉強につながるプロローグで、静かに授業がスタートします。勉強は静かに意欲的に。
一方、部活も活発です。22年度に女子バスケット部、23年度に卓球部が全国大会に出場しました。サッカー、野球、女子テニスもコンスタントに力をつけています。大活躍しているのがアルペンスキー。昨年富山県立山で開催された「第50回全国中学校スキー大会」で、大回転で片桐成海さんが第1位、回転では同じく片桐成海さんが第2位、麻海さんが第3位になりました。
クロスカントリースキーでは、男子5キロクラシカルで佐藤拓斗君が、女子3キロフリーでは八木春奈さんが全国大会出場を果たし、クロスカントリー部は、14年連続の全国大会出場の金字塔を打ち立てています。

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心のこもった挨拶

神居東中では挨拶運動をしています。取材におじゃました時も、皆の挨拶が元気で気持ちいい!ただ声を出すだけではなく、にこやかにちゃんと顔を見て挨拶をしています。月に1・2回、役員が玄関に立って挨拶をしています。挨拶をするという目標はクリアできたので、昨年からは心のこもった挨拶をしようと目標を進化させています。
神居東中は、休み時間もとても楽しそう。ホールのテーブルの周りには、次々と皆が集まっています。椅子に座って本を読んでいるのは先生。その先生を囲むように自然に皆が集まって来るという感じ。生徒と先生の関係がとても良好という印象を受けました。

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学校は楽しいところ

一昨年に30周年を迎え、今年は32年目に入った神居東中。開校当時は一学年4学級でしたが、今は3学級。そろそろ二代目が入学して来ています。お父さんやお母さんと同じ中学校。両親が先輩というのもとても素敵です。昔はどんな雰囲気の学校だったのでしょうか。

学校は「学びの場」であることから、放課後の学習会、夏休みや冬休みには、学習サポート、さらに、学習相談会(教科の評価・評定に対する疑問、学習法などをアドバイス)などを開催し、子供達にさまざまな学びの機会を提供しています。参加者も年々増加し、学習環境が充実しています。参観日には「今日の授業のポイント」を作成し、保護者からの評判も上々です。

今年の第31回卒業式には、卒業制作の大きなモザイク画が体育館に飾られていました。1.5センチの紙を一枚一枚貼って行った力作です。入試が終わった後、心を込めて作りました。卒業式当日、この画が披露されると、会場から感嘆の声があがりました。

神居東中の今年の重点目標は「学校は勉強するところ」「学校はみんなで生活するところ」「学校は楽しいところ」の3つです。「学校は楽しいところ」にするために、先生達も細やかな心配りで子供達に接しています。PTA活動も活発で、おやじの会、市民委員会を中心とした地域の方々との連携も密接で、学校、保護者、地域が三者が厚い信頼関係で結ばれています。

新1年生も神居中に入学して良かったと、きっと思っているにちがいありません。

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雪焼けをしている笑顔が素敵な中筋先生は、ノルディックスキー部の顧問。
美幌町出身で中1からクロスカントリースキーを始め、瞬く間にそのとりこに。
スキーをはくとちょっとこわい先生になります。礼儀と言葉使いを徹底し、
スキーを通じて人間が成長してもらいいと話します。
小学2年・4年・中1のお父さんですが、子供達は野球をしているとか。

旭川市立西御料地小学校

旭川市西御料地1条2丁目にある西御料地小学校。
子供達は素直で、楽しい活動もいっぱいです。
元気に過ごす子供達の毎日の様子を御紹介します。

西御料地小学校
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御料の森

創立112年の西御料地小学校は全校生徒570人。多い時は650人いたので、減って来ています。校舎の裏には御料の森があり、植物の観察や、キリギリス、コオロギ、バッタ、蝶々などの昆虫採集、低学年のスキー学習など、四季を通じて子供達は森で楽しんでいます。特に楽しんでいるのは休み時間。人気の遊びは枝などを集めて秘密基地を作ること。男子は夢中です。昔は普通にしていたことが、環境が変わり、なかなかできなくなった現在、御料の森での遊びは、子供達が学校に来る楽しみの一つにもなっています。又、全学年で取り組まれる「西ゴーマラソン」でも御料の森が使われます。各自がその体力や目標に合わせて、校庭から御料の森を休み時間に走ります。その集大成として実施されるのがマラソン記録会。他にも体育館やプレールームを使って、自主的に縄飛びに挑戦しています。校舎の裏に森があるなんて、とてもぜいたくで素敵な学校です。異学年交流も活発で、1年から6年までを12班の縦割りにしています。縦割り班で色々な活動がありますが、校区内の公園で遊ぶミニミニ遠足もその一つ。楽しく遊んだ後には公園のゴミひろいもしています。2学期には4〜6年生が、それぞれ趣向を凝らした出店を出し、1〜3年生も含め、全校児童がお店を巡る「御料っ子ストリート」で楽しみます。特に人気だったのが「お化け屋敷」。入る前に怖いビデオを見せて雰囲気作り。満員で先生達は入れなかったと言います。3学期にも簡単なゲーム大会が。この活動の結果、全校生徒が皆友達で仲良しなのです。

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響け歌声

西御料地小では、月に一度歌声朝会があります。学年毎に歌を発表します。参観日などでも器楽やリコーダー演奏、ダンスを取り入れた表現活動をしています。昨年度から実施している御料っ子コンサート(音楽の集い)は、中休みに実施。短い時間ですが、会場の2階プレールームはいつも満員になるほどの人気です。歌の他にもピアノやギター、エレクトーン、バイオリンなどの演奏もあります。子供達だけでなく教職員も出演。クリスマスのコンサートでサンタさんの衣裳を着てトロンボーンを演奏した教頭先生には拍手喝采。肩肘張ることのない気軽なコンサートは、これからもたくさんの人達が出演して行くことでしょう。

音楽活動だけでなく、勉強も熱心にしています。毎日、登校後の15分間、読書活動や国語、算数の学習を基本としたドリルやスキル学習などの復習を中心に実施しています。この15分の集中した学習は、成果を上げているようです。
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PTAの結束力

PTA活動も活発です。一番大きな行事は9月に行われる「御料っ子まつり」。たくさんの子供や親子連れが訪れます。綿あめ、クレープ、フランクフルト、くじのお店、お化け屋敷等もあり、親子一緒に皆、心から楽しく遊びます。PTAの方々は「世界一安心安全なお祭です」と胸を張ります。すべて子供への思いが実現した結果なのかもしれません。
「おはなしの会」の読み聞かせも月に1回行われるPTAのサークル活動で、読書好きな子供を増やすことにもつながっています。

校舎にはボランティアの皆さんによる生け花が飾られ、教職員も季節感あふれる校舎環境づくりを。自然にも人にも恵まれ包まれている御料っ子達です。

佐藤先生が担任の4年1組。休み時間は子供と一緒になって真剣に楽しく遊んでいる姿が見られます。旭川出身で、一生子供と一緒に勉強できて遊べたらと教師になりました。スポーツ万能で野球少年団の指導もしています。
親睦会の会長でもあり、佐藤先生がいると場が盛り上がります。家に帰れば6か月になる光莉ちゃんの良きパパでもあります。

旭川市立千代ヶ岡小学校

旭川市西神楽3線25号にある千代ヶ岡小学校。
全校生徒16人の小さな学校ですが、毎日が本当に楽しそう。
千小っ子の毎日を御紹介します。

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きめ細やかな複式授業

JR富良野線と国道237号線が学校の近くを走り、旭川空港に離発着する飛行機が校舎の上空を飛んでいます。校庭からは雄大な十勝岳連峰を望むことができ、自然環境に恵まれた地に千代ヶ岡小があります。
平成3年に就実小学校と統合して、一時は6学級編制になりましたが、児童数の減少傾向が続き、現在は複式3学級と特別支援1学級の計4学級になっています。1年4名、2年2名、3年3名、4年3名、5年2名、6年1名、特別支援学級3年1名ですが、6年生が卒業したあと、新1年生が2名入学予定なので、4月からは全校生徒17名になります。

千代ヶ岡小は、112周年を迎える歴史ある学校です。平成10年に現校舎が完成、翌年には現体育館が完成しました。どちらも10年以上たったとは思えないくらい、きれいで清潔な校舎です。1・2年、3・4年、5・6年と複式なので教室は3つです。のぞいてみると、一番少ない5・6年生の教室は生徒の机が3つ並び、一人一人にきめ細やかな指導ができる環境。

まさにマンツーマンです。複式なので、上の学年がお兄さんお姉さんになって、ごく自然にリードし、上下の学年とも良好な関係が保たれています。そして小規模の特性を生かして、小回りのきく教育を実践しています。

例えば体育は40本のクロスカントリースキーを完備し、地域の冬の自然を満喫しています。又、プールは平成12年に建造され、市内で一番新しいプールです。ここでの真剣な水泳指導で、卒業までにはみんなが上手に泳げるようになっています。

遠足は学校専属のスクールバスを使って、キトウシ森林公園、富沢のカムイの杜、東神楽森林公園をローテーションで散策するという豪華版。このスクールバスは、10キロ離れた就実方面の生徒の登下校にも使い、中学生は西神楽中まで送迎しています。

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多彩な活動

小規模なので、地域と共に子供達を育てるスタンスで活動しています。運動会や学芸会は地域とともに作り上げ、町民文化祭や老人会にも子供達は積極的に参加しています。

今年度から特に力を入れているのが栽培活動。学校前のメインストリートには子供達によるプランターがきれいな花を咲かせています。そして熱心な世話のおかげで農作物が大豊作でした。野菜は収穫祭や家庭科調理実習でも大いに活用し、特にスイカは4日間連続お腹いっぱい食べることができ、暑さをふっとばしました。

今年は栽培が難しいメロンを作りたいという声が上がっているそうです。

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音楽を通した情操教育

昨年度から、昔軽音楽部だった校長先生(ドラム)を中心に職員バンドが結成されました。学芸会ではPTAとのコラボもあり、教頭先生が英語でクィーンを熱唱した時には大いに盛り上がりました。

先生達の発表に触発され、子供達もバンド演奏を。5・6年の3人がピアノ、サックス、ギター、ボーカルでジャズのマイフェバリットシィングを演奏。とてもステキでした。バンド名はHKD(北海道)3です。PTAは13世帯。全員が役割を持っています。親子キャンプ、餅つき、千代ヶ岡神社祭での出店体験もPTAの力なくしてはありません。

今年度から試験的に20キロ離れた旭川第一小と交流学習を始めました。アイパッドを使っての通信学習。これからも活躍しそうです。地域、PTA、職員、自然に恵まれた子供達の笑顔は本当に輝いていました。

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学校ほうもん佐藤

5・6年生の担任の澤田先生は、千代ヶ岡小に来て2年になります。
校長先生は、「澤田先生は何でもできて何でも知っている先生です」と太鼓判を押します。
真面目で誠実な人柄は、子供達の信頼度も高く、高学年のバンド演奏の指導も一生懸命。

優しい笑顔がとても素敵な先生です。